abbey感想

なんとなく、コメディー系なのかと思ってたけど、シリアス色の濃い、リアルな内容。
舞台がフラットだったり、360度だったり、ほぼ舞台上の流れと同じ2時間を一緒に味わうといったように、演出でもリアルさが強調されてる気がした。
あー、うーん。
なんかぐだぐだよかったことも納得できなかったことも書きたいんだけど、うまく説明できない。
というわけで、ものすごい簡潔に書いてみる。


・ほぼリアルな2時間を舞台と客席共有っていうのは面白い。でもその分間延びしてて飽きるな〜って部分も正直あった(誰のファンかにもよりそうだけど)。座席がどうこういう場面はもっと短くてよかったな…。
・キョウヘイ、コウジ、サトウ、サカモト、マツシマの音楽への考え方と立場はよくわかってその交錯する感じがよかった
・でもジュンとタクは音楽に対する気持ちがよくわからなかった
・シンスケは音楽よりも「デビュー」の気持ちが強すぎるのが気になった。でもデビューライブで解散するっていう状況になった時の悔しさと泣きを堪える演技は凄い!!
・タクは最後にみんなになんて言ってるかが気になる。「妊娠は間違いだった」であんなに喜ばれるのも微妙だし、「妊娠してたけど、産んでもらうことにしたよ!」でもなんかしっくりこない喜び方だし。
・結局音楽面では理解し合ってないっぽいシンスケと他メンバーの今後が心配


【陽佑くんで好きなシーン】
・最初の2階からコウジをバンドに誘う場面
・ラスト、挨拶終わって最後に扉の前で高々とギター上げて、「やりきったー!」って満足げな顔
・切ない表情っていう意味で好きなのは、サトウさんが事故の話をしてる時。特に事故の瞬間の音が鳴った時の顔


【たぶんこれあったら納得できたっぽい点】
・様々な問題(自殺願望(?)、借金、クスリ、妊娠)があったけど、ありすぎて、しかも安易過ぎて軽く感じた。もっと深いひとつの問題で、それぞれちょっとずつみんな関わってる、みたいなのだともっと感情移入できたかも。
・シンスケのアレンジは実は認められるところもあったっていうのがどこかで欲しかったな〜。あのままだとシンスケ加入の意味がわからない…(サトウさんの言葉を丸丸信じて、実は何かいいところがあるって思えってこと?)。
・やっぱりセリフと演技だけで「天才ギタリスト」を見せるのはキツかった気もする。一瞬でいいから、マツシマさんみたいな場面を最初に入れてほしかった(bambino初演みたいな感じで)。一応舞台の外でやってて、演奏が漏れ聞こえるっていうシーンはあったけどさ…。


【でも、とりあえずまとめ】
いろんな立場の人によって、いろんな思惑、妥協、作戦を経てできていく作品が、何かを捨てて捨ててできていくものではなく、それを乗り越えて吸収したいいものであるといいなって感じました。


私はそんな感じかなー。
また何か気付いたら追記しよっと。