読書「下北サンデーズ」

石田さんって、R25のエッセイが上から目線に感じて、あまりいいイメージなかったけど、この小説は面白かったです。
「芝居でも音楽でも小説でもいいけれど、一見無駄なものが人の暮らしを豊かにしている。役立たず悪いけど、ここにいる劇団員は、その無駄に人生かけてるんです。」とか、「よりよい舞台のためには、自分の生きてきた経験や力のすべてを売り払うこと。」とか、いいなぁ。最近はちょっとカッコよかったり可愛かったりすれば、ドラマ出たり劇の客演やらせてもらえちゃってる雰囲気があるけど、こういう劇団からだんだん苦労して、いろいろ経験してって過程は大事だなぁって思う。そういう人たちに是非読んでもらいたい本です。