「斜陽」原作を読んでみた

斜陽 (新潮文庫)

「太宰治」って聞くだけで、全然どんな本書く人が知らないのに、勝手に「読むのに難しい本」と決めつけていたけど、結構読みやすい本だった。
内容も、「続きが気になって、わくわくする！」といった風ではないけど、なんとなく読み続けられる、飽きたりはしない感じ。こんなこともないと読む機会のなさそうな本だったので、よかったな。
直治、陽佑くんっぽい人かもしれない。キャスティングした人、その辺も考慮したのかな（笑）。サトエリさんの役も、サトエリさんっぽいし。
それにしても、脚注の多い小説だった…。親切だけど、別にそこ詳しくなくてもいい、っていうのがいっぱい（笑）。
そして、巻末についていた太宰治の経歴。凄く簡単に書いてあったので、「美知子と結婚」「静子が子供産む」、「富栄と入水自殺」ってあっさりと書いてあるのに、「さり気なく、それぞれ別人物ー！」ってびっくり(^^;。

以下、「斜陽」ネタばれあり

直治、実際に傍にいたら近寄らないと思うけど（笑）、本を読む限りでは、「可愛い人だなぁー」と（笑）。優しすぎて弱いというか、敢えて悪ぶってみせてるけど、そうなりきれないところとか。
一方主人公は、後半ストーカーっぽくなってきて怖っ。でも、「勘違い女」だと思って読みすすめていたら、普通に「聡い人」という流れだったので、拍子ぬけというか、意外というか。